小説は乙一ばかり読んでいる(他はほとんど読んでいないス)私ですが、
随分前に文庫を買って、放置してた『
死にぞこないの青』を最近読みました。
新任の教師の謀略(?)で虐められっ子になってしまった小学生男子の話です。
虐められる側からの視点で描かれているので、
読んでて愉快なものではないですが…、
というか、人によっては気分がワルいかもですね…(汗)。
乙一氏の著作は多分9割は読んでる私ですが、
この作者が描く主人公は今回のよーにやたら内向的で、
人間不信というか、他人との接触を極度に恐れるタイプのが多いですネ。
つーか、ほとんどソレです。
この作品はもしかして実体験がベース…?
なんだかそう思わせるよーな、ある意味リアルな心理描写デス。
暗いといえば暗いのですが、ただ私は氏の文章に
なんだか惹かれるモノがありまして、
活字嫌いな私でもスイスイ読めるデス。
でも乙一って、読書通の人にはウケ悪いのかな…?
ちなみに私が一番好きな作品は『GOTH』なんですが(口癖?)、
初期~中期の短編とかも好きですね。
「せつなさの達人」とか言われてた頃ですね(笑)。
映画にもなった(私は観てないけど)『ZOO』以来、
新作が発表されませんが、最近は何をなさってるのでしょう…?
『JOJO第4部』のノベライズはどうなったのでしょう…?
あ。ちなみに、『死にぞこないの青』は他2編収録で
コミックにもなってまス。
3篇とも人付き合いの出来ない主人公(爆)。