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『ノロイ』

この映画、私は全く知らずに観に行ったんですけど…、
いや、新感覚のホラー映画?くらいのカンジで。
んで、観終わってからネットで軽く調べたりしてみましたが、
とりあえず、映画の宣伝文句としては、
「全て実録である」
とのことなんですが、コレが果たして
フィクションか、ノンフィクションかで
一部で話題になったりしてるんですかね…?

んで、事前情報など全くナシで観てきた私の感想を
以下に書きますが、ネタバレになるので読みたい方だけ読んでくださいネ。
(下の空白部分をドラッグ)



いやぁ、いきなり結論から言いますが、

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』以来の衝撃。

…と言えば、分かる方には分かっていただけますでしょうか?
あのときの劇場の唖然とした空気は忘れられません。
上映後、皆、無言でとぼとぼと劇場を出てゆきました。

ご存じない方にも分かりやすく端的に申しますと
ものすごい白けたってコトです。

映画は失踪した怪奇ドキュメンタリー作家が残した
『ノロイ』というタイトルのテープを映画という形で公開に踏み切った
経緯の説明から始まり、記録された怪奇現象のレポートを
見ていくというモノなんですけど、

リアルに作ったつもりかもしれませんが、
あまりにツッコミどころが多すぎて、どう見たって不自然なのに、
「数日後、この親子は死んだ」とか、マジテロップが出たりするので
笑えもせず、怖がれもせず、ただただ白けるばかりでした。

具体的にどういった部分がダメだったかと言えば、
例えば、取材中に突然怪奇現象がたびたび起こったりするんですけど
演者の立ち位置とか台詞のタイミングとか
家庭用ハンディカムのカメラワークとか
現象が起こるまでの間の取り方とか、完璧過ぎるんです(爆)!
あんなの台本や演出やリハ無くして有り得ません。

しかも、取材中ならカメラが回っててもフツーですけど、
そうでない日常でもフツーに誰かがカメラ回してて、
そのとき偶然起こった怪奇現象をバッチリ撮影出来てたりします。
例えば、呪いに巻き込まれたアイドルがオフで
実家でお母さんと料理をしていて、
突然低い唸り声を上げて倒れるシーンがあるんですが、
そのときはお母さんがしっかり撮影してます(笑)。
さらにラストで、作家の家にサイコな霊能者が突然押し掛けて
作家や妻や息子に鈍器で襲い掛かり、息子は血塗れ、
妻はノロイで気が狂って目の前で灯油をかぶって焼身自殺してるのに、
作家はその一部始終をその霊能力者を必死で説得しつつ
それでも撮影してます。
撮ってる場合かよ。職業病もいい加減にしろ(爆)。

あと、お蔵入りの怪奇番組にアンガールズをキャスティングしちゃってるのも
困ったもんですね。ホントっぽく見せる気あるんですか?
(今、旬のタレント使っちゃ宣伝の意図丸見えじゃんスかっ?!)

アイドルが後輩の部屋に突然訪ねてっても、後輩アイドルは
思いっきり部屋着だけどメイクはバッチリだし(笑)。

どこを取ってもウソ臭いです。

こんだけ白々しいのに、実録だと言い張られても困るんですけど…(汗)。
持参した柿の種を4袋も食ってました(笑)。


…うーん、しかし、あらかじめ「実録」という先入観を持っていれば
逆にリアルに見えたのかなぁ…?

少なくとも、まっさらな状態で観たらこのザマでしたよ。
こういうアカラサマなヤラセって、特に問題とか無いんですかねぇ…。


↑…とまぁ、そういうカンジでした。
by YosssingLink | 2005-09-04 20:17 | 映画(×)
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