『ラ・ラ・ランド』感想(※ネタバレ&辛口注意)

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アカデミー賞史上最多ノミネートとかで話題の本作を観ました。
カフェ店員をしながら女優としての成功を夢見るヒロインと
ジャズピアニストでいつか自分の店(ジャズバー)を持つのが夢な青年が
出会って恋に落ち、お互い夢に向かって切磋琢磨するお話のミュージカル。



監督は苛烈でパッション迸る若きジャズドラマーの青春を鮮烈に描いた
前作『セッション』で一躍名を馳せた若き才能、デミアン・チャゼル。
続く本作でオスカー史上最多タイ ノミネートとか、まさに
飛ぶ鳥を落とす勢いですね。

メディアでも絶賛の嵐で、あからさまにぶっちぎりで
賞レースの大本命、単独トップといった扱いで、早い時期から
(というか、日本の公開が遅いんだけど…)予告をバンバン流して、
やたらと期待を煽ってくるわけで、映画好きの端くれとしては、
到底無視できない作品ですよとそんな空気醸しまくりで、
まぁとにかく封切られたら観に行くしかないわけですよ。




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※以下、ネタバレ&辛口注意
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しかしまぁ、今更言うのもアレですけど
正直、しつこいくらいに流れてる予告を見ても、
不思議とちっとも面白そうじゃなくて…
まぁ、これは私の好みの問題が大きい気がしますが、
タイトルもダサいし、主人公らをはじめ登場人物のファッションや
作品全体の雰囲気も(敢えてそうしてるんだとは思いますが…)
レトロというか古臭くてダサいし、
ジャズやミュージカルは嫌いじゃないですが、というか、むしろ好きな方で、
ミュージカル映画が公開されれば取り合えず観に行くくらいに好きで、
ジャズもビッグバンド系はあまり好きじゃないけど、
ジャズピアノとかトリオとかフュージョンなんかは相当好きな方なんですけど、
しかし、予告を見る限り、とにかくセンスが合わないっていうか、
煽り文句を見ても「ほんとかよ…」としか思えなくて、
これはもう実際に観て己の目で確かめるしかないな…と思いつつ、
公開を待ち焦がれていたわけです。

しかしまぁ、良くも悪くも予想を裏切られることは多々ある事で、
最近では『シン・ゴジラ』なんかは観る前と後で己の中での評価が
180度変わったりもしたわけで…
そんな大層な作品とは到底思えないけど、
これだけ皆が皆絶賛してるのだから、まぁ
観れば納得させてくれるんだろうと、そんな捻くれた期待は
あったわけです。

そういった宣伝効果もあってか、気が付きゃ劇場は早々に予約満席で、
出遅れたら端の方の席しか取れなかった…(;∀;)
まぁでもかなり大きい箱だったから、端でも見れなくはないよね…
と淡い期待に縋ってみたりもしたけど、無情にもそんなわけはなく、
厳しい視聴となった。

それでもまぁ、お話に引き込まれれば、さほど気にならなくなるだろうと…
ハッピーなミュージカルで忘れさせてくれるだろうと思っていたら、
いや、逆にそんな不遇の視聴環境のせいで純粋に作品を楽しめていない可能性も
あるのではないかという疑念が過ったりもしたけど、
いやあ、そうじゃないと思いますね。

ええ、そうなんです、私にはやはり理解できない…
この作品がなぜこんなにも絶賛されているのかを…(;・∀・)

別に予想を裏切られることも上回ることもなく、
予告を見て感じた通りの、思い描いた通りの、
それ以上でも以下でもないような感じで、

ぁ、いや、予想を裏切ってくれるだろうという予想は裏切られましたが…

ええまぁ確かに、良くも悪くもアメリカンな感じで
これは予告を観たとき即座に感じたことでもありますけど、
アメリカ人が好きそうな感じではあるのかなぁ…
しかし私には何から何までダサいとしか思えなかった。
カメラワークが面白いなぁと思うところはいくつかありましたが、
敢えて褒めるところがあるとすれば、それくらいでしょうか。

まぁそのうち面白くなる…面白くなるはずだよきっと…
と自らに言い聞かせつつ、あまりネガティヴに見ないよう努めましたが、
一向にそうならないので、そうなると益々ダメなところ(ダメだと思うところ)
ばかりが気になってくる。

一体何がそんなに評価されたのか…?
別に話が面白いわけでもない。
割と平平凡凡ありきたりなラブストーリーで
ラストにちょっと変わった(奇をてらった?)演出があったりもしますが、
それもよく意味がわからない。結局何が言いたかったのか?
二人の出会いや恋に落ちる瞬間も特に劇的というわけでもなくて、
その切っ掛けやプロセスにも全然共感できないし、
「まぁ流れ的にそうなるんでしょうなあ」的な進み方で、
「ロマンチックでしょ?」みたいな演出もなんだかダサいし寒い。
別に王道がダメってワケじゃない。
むしろ王道の方がいいくらいで、ディズニー作品なんかが
分かりやすい例ですかね。
じゃあ何がダメだったのかというと、何だろうかなぁ…
色々あると思うんだけど、一番ダメなんじゃないかと思ったのは、
ミュージカル演出がとにかくヘタクソだったから、かな。
偉そうに上から目線で「ヘタクソ」とか言ってしまったが…
まぁ別に私はミュージカルの専門家でも何でもありませんけど、
何が言いたいかと言えば、私がミュージカル映画を観て
「ああ、良いな…」って思えるようなことが、この作品は
ことごとく、とことん外れてるというかズレてるというか。

まぁミュージカルの醍醐味と言っても、あくまで自論ですけども、
私としては、歌や音楽で感情を盛り上げてほしいわけですけど、
この映画は感情とシンクロ出来てない気がしました。
冒頭の高速渋滞で歌い踊るシーンにしても、
ヒロインが仲間たちとパーティに行って歌い踊るシーンにしても、
なんかストーリーとハマってなくて…
特にパーティーのシーンは、落ち込んで気乗りしないけど、
意を決してパーティーへ出掛け、何やら楽しげなパーティーを描いた後、
場面が変わってヒロインがトボトボと帰宅するシーンへ。
ヒロインの心境の流れが全然描かれてなくて、
「え?何今の…?パーティーでリフレッシュした流れじゃなかったの?
それでも気が晴れなかったって意味なの??」って感じで。
それならそれで、楽しげなパーティーとヒロインの晴れない心境を
対比で描くとかしてくれれば分かりやすいのに…
終始そんな感じで、全然伝わってこない。雰囲気映画か?
いやまぁ、言いたいことはわからなくもないけど、
察しろとかじゃなくて、夢中にさせてくれなきゃダメでしょ。
とまぁ、そう思うわけですよ。

あと、もうひとつ引っかかったのが、
彼女の方は彼のピアノを聴いて琴線に触れる場面は
そこそこあるわけですけど、彼の方は彼女のステージやらを
観る場面が作中で全く描かれないわけですよ。
それなのに彼は彼女に「君は才能がある!俺が保証する!」
みたいなことを頻りに言うわけですよ。
そもそも二人が惹かれ合うのも何だかよくわからない。
「偶然何度も会うなんて…」「運命かな」だってさ。
バカじゃなかろうか(暴言)

書きながら色々思い返してたらなんだかだんだん
腹が立ってきて、つい暴言が炸裂しましたサーセン。

まぁそんなワケで、とにかく私には理解できない。
単に私の方がズレてて、己のセンスの無さを露呈しているに過ぎない
のかもしれませんし…、多くを見落としているのかもしれませんし…
そう思うと怖くて言うのも憚られますけど、
だからと言って、心にもなく周りに同調するのもアレなので、
私が観て感じたありのままを書かずにはいられませんでした。
別に「流行りモノに迎合しない俺かっけー」とか思ってませんよ(;・∀・)
『君の名は。』とかは素直に評価しましたし。


ていうかラ・ラ・ランドって何だよ。


以上です。
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by YosssingLink | 2017-02-26 05:40 | 映画(△)
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