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『トランスポーター2』


リュック・ベッソン製作の運び屋アクション第2弾!
主演は元飛び込み選手の英俳優ジェイソン・ステイサムさん。
『ロック・ストック(略)』『スナッチ』など、
ガイ・リッチー(マドンナのダンナ)監督作品でもお馴染みの
渋くてマッチョなイカしたオッサンです。



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前作も例によって劇場で鑑賞した私ですが、主役のキャラや
香港映画風のアクションが面白く、なかなかの良作でした。

んで、今作も、前作の出来の良さもあってか、米での興収も
なかなか好調で、予告編を見る限りでは相当に面白そうだったので、
私も期待に胸を膨らませつつ観に行ったのでした…。

で、やはりステイサムさん演じる生真面目な運び屋さんがカッコいいです。
薄毛というハンデをものともせず(爆)、クールで渋くて、
セクシーさ まで感じてしまうほどに。。。(笑)

黒いスーツ、黒い車(車種判りません…すみません)がカッコいい!
身のこなしや仕草もなんだかカッコいいです。うふ。(?)

と、まぁ、ステイサムさんのカッコよさが光る、そんな映画…

ぇ? 内容の方ですか…?

うーん…映画としては、私は前作の方が好きですね。
予告で見せたよーな、見栄えのするハデな1シーンとかは目を見張りましたが、
例えば立ち回りのシーンなんかは前作では香港流(?)に、
一連の動作を固定アングルで見せるのが主流でしたけど、
今作ではかつてのハリウッド流(?)に、いろんな角度から
寄りで撮った短いシーンを細かく繋げて作ったよーなアレで…
コレだと動きが解り辛いんですよね。

香港映画のようなアクションが入ってくる前のハリウッド映画の
ファイトシーンは、殺陣の振り付けとかはさほど重要ではなく、
どちらがどの程度優勢かが判ればよく、ゆえに固定アングル1カットでは
見た目単調で迫力も出ないので、その単調な殴り合いをごまかす手段として、
短くいろんな角度からアップで繋げば、それなりにスリリングに
迫力ある絵になったワケなんですけど、
香港アクションのように動きや流れが重要な場合、
コレをやるとワケがわからなくてストレスになります。
昨今のアクション映画では、この二つの手法がぶつかり合って、
ダメになっているパターンをよく見掛けます。

…と、少し(というか、大幅に)余談が過ぎてしまいましたが、
そんなワケで殺陣に関しては前作の方が良いと思います。

それ以外のカーアクションや、スタント、もしくはVFXを駆使した
一瞬の演出などはハデで面白かったのですけど…、前述で少し
触れた通り、それらの場面はほとんど予告に使われていました。
つまり、予告編が見せ場の総集編であり、ある意味、
予告を見れば十分という(笑)…。まぁ、ソレは言い過ぎですが…。

ストーリーに関しては、今回は誘拐された子供を助けるという
任務(?)なのですが、裏稼業の運び屋としては、少々アットホーム感が
そぐわないかなぁ…。人情味があるのはいいと思うんですけどね。

前作では銀行強盗の逃し屋が冒頭のイベントでしたけど、
今回は子供の学校の送り迎えで幕開けってのも…緊張感無いかなぁ…(沈)。
ウィルスを題材に持ってきたのも、なんかおかげで
違う映画になってしまったような…。
最後まで1本の軸に纏まりきらずに散漫な話になってた気がします。

いろいろ無茶な展開はありましたけど、ラストの飛行機でのバトル描写は
なんかドタバタで…、絵的にもかなり笑えるものになってしまってます。
いえ、笑うところではありませんが。

コレがレンタルで出て、前作と続編、どっちを観ようかと迷った場合は
前作をオススメします(まぁ、順序的に普通は…)。
by YosssingLink | 2006-07-09 00:54 | 映画(△)
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