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昨日の『Mの悲劇』

いえ、そんなに熱心に見てるわけではないですが、とりあえず、展開があったので…。

前回までで、安藤 衛こと稲垣ごろーちゃんは、ハセキョー扮するリサだかミサだか(うろ覚え)にコテンパンにやられて何もかもを失ってました。
入院中の母親の治療費をすぐにでも振り込まないとならないってのに、1100万もの預金をごっそりハセキョーに盗まれる間抜け過ぎるごろーちゃん。
「君は僕に何の怨みがあるんだ?!」ハセキョーに問うごろーちゃん。
「安藤さん、私はあなたともっと前に一度会っているのよ?その時あなたが私にした仕打ち、思い出せたらお金は返すわ。」
ハセキョーが言った。
だが、全く思い出せないごろーちゃん。
「僕が君に何をしたって言うんだ?!何かあるなら言ってくれよ!」
「あなたのせいで、私の人生滅茶苦茶よ!思い出して謝るまで許さへんで!」
そんな不毛な言い争いを延々続けるハセゴロー。
んで、視聴者にはハセキョーの過去が明かされます。
その昔、通りでチーマー(?)に狩られるごろーちゃんを助けてくれたのは、ハセキョーの彼でした。退散するチーマー。フカブカとアタマを下げ、礼を言うごろーちゃん。
そんとき、カレの横にハセキョーが居たのですが…。
んで、その場を立ち去るごろーちゃん。そして、ごろーちゃんが通りの角を曲がり、消えていった直後、さっき撃退したチーマーが、ナイフを手にハセキョーの彼に突撃カマしたんですわ。
それで死んじゃったらしいです。いや、多分、次回のネタだと思うけど、正確には刺されて一生ギターが弾けなくなって、デビュー目前だったのにソレがダメになって、自殺したんだと思われます。
そんで、助けてもらった恩も忘れて順風満帆な人生を謳歌するゴローちゃんが許せなかったらしいです。ついでに、(昔、助けてもらったくせに)再会したときに「自分の身は自分で守らなきゃね。」って言ったのがカチンと来たらしいです。
でも、結局、そのことをごろーちゃんには言わないハセキョー。
だのに、「あんたのせいで!あんたのせいで!」ってソレばっかり言ってて、しまいにゃ「そんなに返して欲しけりゃくれてやるわ!」つって、ごろーちゃんの目の前で、1000万の札束を燃やすハセキョー。

なんだか、ドラマの演出的に、今回はごろーちゃんが恩知らずで自己中でうわべだけの冷たいヤツっぽく描かれてましたが、まだココまでを見る限りは断然ハセキョーが悪い!って感じですが。
言ってくれりゃ、ごろーちゃんだって素直に謝るだろーし、それなりの償いもするだろーに。
フツーは助けられたとはいえ、街中で数分、顔を合わせただけの人なんか、いつまでも覚えてるワケねーやん?
大手で営業職に従事する人間ともなれば、尚更いちいち覚えてられんわ。
しかも助けてくれた彼じゃなくて、その横に居た彼女の顔なんかそれこそどーでもええわ。
しかも当時と全然雰囲気もキャラもちゃうやんけ!
あと、ごろーちゃんが現場を去った後に起こった事件なんて、ごろーちゃんが知るわけないやんけ!?
言ってくれたらええやんけ!
そもそも思いっきり逆恨みやんけ!
怨むなら刺したヤツだろうが!?

↑…とまぁ、たった一時間足らずの放送で、激しく揺さぶられてる私(鴨)。
あ、もしかして、面白いんですか?このドラマ…?(いや、知らんて…)。
ED曲が何か好きです。(あ、そうですか…。)
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by YosssingLink | 2005-01-31 23:23 | TVドラマ

No.005『口寄せ』

「今、日本で最も高名な霊媒師、耶麻神 鵺子先生の驚異の交霊術を今夜は生放送でお送りします!
今夜、視聴者の皆様は奇跡の目撃者となるのです。
それでは本日の相談者の方、どうぞ。」

私は霊媒師、耶麻神 鵺子(やまがみ ぬえこ)。
一昨年、この番組で死者の霊を自らに憑依させ対話を可能にする交霊術、『口寄せ』を実演してみせ、以来、最強の霊能力者の名を欲しいままにしている。

「…埼玉から来ました。木村 妙(きむら たえ)です…。」
「木村さん、早速ですが、今日、これから先生に呼んで欲しいというのは半年前に事故で亡くされたという木村さんの恋人の霊、で、宜しいのですね?」
「はい…。どうしても、彼に伝えたいことがあるんです…。お願いします…。」

…耶麻神 鵺子、という名は、勿論、本名ではない…。
私の本名は『西原 絵梨香』。
エリカでは霊感ゼロだと、番組のプロデューサーが付けたのが「鵺子」だ…。

「ではこれより、耶麻神先生による、奇跡の交霊術を行っていただきます!では先生、お願いします!」

西原絵里香がTV業界に足を踏み入れたのは、元々霊媒などは全く関係無くて、女優志望のアイドルとしてスタートを切った…はずだった。
だが、私程度のアイドルは同期に掃いて捨てるほどいた。
その中で生き残る為には何らかのインパクト…、強烈な個性…、他と差別化を図るためのキャラクターが必要だったのだ。

誰かがこう言った。

「『霊感アイドル』、なんて…どうですかねぇ?」

以来、私は『霊感少女』であり続けた。
マネージャーが方々で集めてきた恐怖体験談を、私はさも自分の体験談のようにTVで語った。
すると、それが一部でウケて、深夜のバラエティー番組の仕事が少し増えた。
だが、それもそのうち飽きられ…、しかも度重なる深夜バラエティー出演のせいで私のイメージは固定し、念願だった女優業からも遠ざかってしまい、今にも業界から消えてしまいそうな時期がしばらく続いたのだ…。

「…先生、…耶麻神先生?大丈夫ですか?…。
…今、どうやら、先生の中に、木村さんの恋人の霊が降りてきているみたいです…!
えー、それでは、木村さん…、亡くなられた男性のお名前は…何とおっしゃるのですか…?」

「…。菅沼、忠志、です…。」

「分かりました…。えー、では、先生…、あ、いや、…忠志さん?あなたは、菅沼 忠志さんですか…?」

「…俺は、雅治…飯田 雅治だ…。『タダシ』って、誰だ…?」

「え…っ、と…?これは、一体…?」

フン…、来たね、やはりそう来たね…フフフ。
予想外の事態に司会者が困っている…。
だが私はそんなフェイクには引っ掛からない。
何しろ今回は生の特番…、絶対に失敗は許されないからね…木村 妙の身辺調査はいつにも増して徹底的にやってやった…!
ここ数年のあんたの動向についてはそれこそあんたの親よりも知り尽くしているという自信がある!

「あの…すみません、彼の名は『飯田 雅治』で合ってます…。」
「え?…あ、ぁあ、そうですか…。
…えー、それでは木村さんが飯田さんに伝えたかったことというのは、一体、どういったことなのでしょう?
では、木村さん、お願いします!」

…さぁ、ここからが本番だ…。
大丈夫、ホトケの事は調べ尽くして頭に叩き込んである…。
…一度も花咲く事は無かったけど、演技力には自信があるんだ!
何年か前に、ドラマのオーディションで監督に理不尽に貶されて涙した…
あのときからずっと、いつか見返してやるために芝居の稽古には力を入れてきたんだ!
ここでハッキリ、そこいらの三文芝居のイタコどもとの格の違いを見せ付けてやる!
『飯田 雅治』を完璧に演じ切り、木村 妙を騙し抜くんだ…!

「…あなた、本当に、飯田 雅治?」
「…妙か?久し振りだな…元気か?」
「私の携帯の番号、分かる?…ホントに雅治なら、知ってるよね?」
「そんなの、いちいちおぼえてねーよ。番号なんて、登録するだけだから憶える必要ないだろ?」
「…そうだね。…じゃあウチで飼ってた犬の名前は?」
「猫だろ?一太郎、もう帰ってきたのか…?」
「っ…!…じゃあ、私たちが出会った場所は?」
「白木屋。」
「私の嫌いな食べ物は?」
「エリンギ。」
「車のキーホルダーは?」
「イルカ。」

「……よく、調べたわね…。」

いえいえ、仕事ですから…。
しかし、疑い深い女だな…。
なんだか、趣旨が分からなくなってきた…。
司会者も困惑顔だ…。

「あの…木村さん?そろそろ本題に…。」
「ちょっと待って、まだ…」

って、まだあるのか…!?
どんなに突付かれても負ける気はしないけど、番組的にこれ以上押し問答を続けるわけにはいかない…。
ではこっちから止めを刺しに行くか…。

「妙…、もしかして、由梨の事か…?」
「え…?!」

来たっ!
木村 妙の顔つきが変わった…!
ここで一気に畳み掛けてやれ!

「由梨の事は…、すまなかった、と思ってる…。
俺がちゃんと話を聞いてやれば…あんなことには…、ホント、あいつ、俺には何も…」

「はっ!よくもそんなことが言えるわね!
私が何も知らないとでも思ってんの?!」

えっ…?!・・・ぇ…?
まさか…っ、情報に穴が…?!
ダメか?…バレたか?バレたのか…?!

「確かに姉さんは私にだって何にも話してくれなかったわ!
でも何があってもあの姉さんが自殺なんかするはずない!
おかしいと思ったから、あんたとのコト、全部調べたんだよ!
姉さんを騙して貢がせて、その上、風俗で稼がせて、仕舞いには自殺に見せかけて殺したんでしょ!?」

えっ……!!!
ぇえええっっっ・・・・・!?!

「けど、確証が得られる前に、てめぇ、事故でくたばりやがって…!
…ははっ、ちゃんと神様は見てるんだね、気の利かない神様だけどさ!」

…木村 妙が、懐から、ナイフを…え?包丁?え?ちょっと、ちょっと待っ…あ

「てめーは私がぶっ殺すって決めてたんだよ!」
「せっ…、先生ー!!あわわわ…い、一旦、CMですっ…!」

「ぃ、…いた、い…痛い…、、、
うそ…じゃん、あの、あのさ…ちょっと、待ってよ…
こんなの…ウソに、決まってんじゃん…、
私がマサハル、な、ワケ無いじゃんか…
知らねーって、そんなヤツ…・・・」

「…。…え?…嘘?
…・・・うそ。え?
で、でも…いろいろ知ってたし、すごく、フンイキとかそっくりだったから…
まさか、とても芝居だとは思えなくて…
っす、すみません…」

薄れゆく意識の中で、私は耳を疑った。
私の演技が初めて認められた瞬間だった。

「いや…、ありがと…。」




『口寄せ』:yosssy(2005/01/25)
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by YosssingLink | 2005-01-30 14:10 | ショートショート

『YOU GOT SERVED』を観た。

この前、タワレコに行ったらDVDが売ってたので買って観てみました。
コレ、どないな映画かって言ったら、ストリートダンスバトルに情熱を注ぐアメリカん若者たちの青春群像劇みたいな?
まぁ、この際ストーリーとかは実はけっこうどーでも良くて、見所はやっぱ、ダンスバトル、それもブレーキンパートの超絶テクの数々でございます。
えっ、人間てそんなコトも出来るんかッ?!
ワイヤー無しでも有りですか、そーゆーのっ!?

的な、…もう、スゴ過ぎ。
いや、ま、中国雑技団とかもそりゃスゴイですが、アレとはまた違った趣きがあって、見てて面白いしスゴいしカッコいいし。
バク転倒立して、ビタっ!とフリーズすんのなんか、ああもう、重力無視ですか?絶対マネ出来ね。
でもいいよね~。踊れたらカッコいいし、楽しそうだよね~ん。
急に音楽に乗せて踊れ!って言われても、コレがまた、間抜けな怪しい動きしか出て来ないんだよね。
いつなんどき「踊れ!ほら、レッツダンスだろうが!」って言われるか分かんないし、幾つかステップを身に付けといた方がいいかな?
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by YosssingLink | 2005-01-30 01:20 | 映画(○)

叙述トリック?

最近、ショート×2作りに軽くハマってしまい、立て続けに2,3本書いた。
あまり読書をしない私なので、もう文法とか技法とかは、まぁ…アレですか。
とりあえず、参考にしよーと思って、随分前に買って放置してた『プラトニックチェーン』(渡部浩弐)ってゆー、ショートショート集を読んでみる。
コレ、かつてファミ通に連載されてて、ちょくちょく読んでましたわ。
どっちかっつーと、前作の『○○○○年のゲームキッズ』シリーズが好きでしたねぇ。
なんだか、そっちの方が読みたくなってきて、本屋に出向いたけど、ありませんでしたねぇ。
今度、ネット通販で買おーっと。

あ、ファミ通といえば、ファミ通の読者投稿4コマをご存知でしょうか?
雑誌の真ん中あたりのモノクロページの『町内会』ってトコに、毎週、3本ずつ掲載されてる投稿4コマなんですが、コレこそが時代を先取る最先端の4コマだと、私は思ってます。
4コマ通は必見!オススメです。

話が逸れまくりましたが…、

んで、どんでん返しが好きな私は、最近憶えた言葉、『叙述トリック』に興味津々なのですねぇ。
意味はなんとな~くでしか分からないんですけど、読者を勘違いさせる手法の一つ?…ま、そんなアレらしいですわ。

『シックスセンス』みたいなヤツ?私はそう解釈してますが…?

でも、どーやったら叙述トリックって書けるんかいなー…???
『叙述トリックの書き方』みたいな本って無いんかな?誰か知りませんか?

とりあえず、『叙述トリック』を検索~。
そしたら、2ちゃんっぽいトコに逝き着いた。
とりあえず、叙述トリック通と思われる方々のやり取りを、ばばーっとアタマからつま先まで読んでしまっていた私。んー。やっぱ2chってトゲトゲし~な~ぁ。
ワタクシにはちょいとムリですねこりゃ。
ヘタに首突っ込んだらメッタ刺しだネこりゃこりゃ。
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by YosssingLink | 2005-01-29 01:11 | 日記

No.004『復讐』

「あんた、マイケル・グリーンさん?」
「…?。ああ、そうだけど、君は?」

「俺か。俺はジャックだ。」

マイケルはジャックに顔面を殴られ、そのままよろけて床にへたり込んだ。
「な、なんだよ、あんた?!…いきなり…」

見上げると、ジャックは懐から拳銃を取り出し、銃口を向けてきた。

「おい、やめてくれ…。言う通りにするから。」

「探したんだぜ、マイケルさんよ。
ウエストヒルズの山であんたを見たってヤツからここに住んでるって聞いてきたのさ。」

「ウエストヒルズ…、まさか、あんたは、メアリーの…」
マイケルは声を震わせた。

「そうだ、メアリーは俺の恋人だった。
お前に殺されてあの山に埋められるまではな!」

ジャックの銃を持つ手が怒りに震えていた。
今にもぶっ放しそうな勢いだ。

マイケルは目を見開いたまま、言葉が出ない様子だった。

「お前がやったんだろ!ええ?!何とか言えこの野郎!」

マイケルは観念したように、静かに話し始めた。
「…ああ、僕が彼女を殺して埋めた…。
でも、あれは事故だったんだ…。」

「なんだと…?」

「彼女が急に道路に飛び出してきて、避け切れずに車で撥ねてしまったんだ。
即死だった。」

「だから埋めたってワケか?」

「ああ、あの時はどうかしてた…。自首するよ…。」

「自首か…。だが、あいにくそうはいかんな。
警察はメアリーが死んだことをまだ知らないんでね。」

「え…?!」

「俺がお前をサツに渡すと思うか?
お前がブタ箱に入って死刑になったとしても、それじゃあ俺の気が済まねえ!
今度は俺がお前を殺して地中深くに埋めてやるぜ!」

「そんな…。」

その時、家の奥から女の声がした。

「マイケル?どうかしたの?」
女の足音が近づいてきた。

「…誰だ?」

「…恋人のクレアだ…。一緒に住んでる…。」

マイケルは奥にいるクレアに向かって言った。
「クレア、何でもないんだ。気にしなくていい。」

だがジャックはマイケルにこう言った。
「ここへ呼べ。」

「だめだ、彼女は関係ない!」

「呼ぶんだ!そしてお前の犯した罪を聞かせてやれ!」

「頼む、彼女は殺さないでくれ…殺すなら僕だけにしてくれ。」

「早くしろ!でないとお前を殺した後、女も殺す…!」

「分かったよ…。クレア、ちょっと来てくれ。」

部屋に入ったクレアが見たものは、銃を突きつけられた恋人の姿だった。

「マイケル!?一体何が…強盗?!」

「クレア、落ち着いてくれ。
この人は強盗じゃなくて、僕に復讐しに来たんだ。」

クレアは立ち尽くしたまま、マイケルとジャックの顔を交互に見返した。

「復讐…?
マイケルがあなたに何をしたって言うの?」

「こいつは俺のフィアンセを殺した。」

「うそ!そんなの何かの間違いだわ!」

「本当だ、クレア。僕は彼の恋人の命を奪った。
彼に殺されても文句は言えないんだ。」

「分かったか?本人が認めてるんだ。
よし、マイケル…、クレアに「復讐を考えない」と誓わせろ。
さもないと、二人ともこの場で殺すことになる。」

「分かった…
クレア、僕が殺されても、彼に報復してはならない。いいね?」

「いやよ!そんなの!
お願い!マイケルを殺さないで!」

「こいつは人を殺して埋めちまうような男なんだぜ?!
生かしちゃおけねえ!」

「マイケルがそんなことするはずないわ!
マイケル、この男に脅されて言っただけなんでしょう?
何か証拠でもあるって言うの?!」

ジャックはポケットから二枚の写真を取り出し、クレアの足元に放り投げた。

「この写真を見ろ!
これを見て、まさか俺が殺したって言うんじゃないだろうな?」

写真の一枚目はジャックと女が笑顔で寄り添いあって映っていた。
どう見ても恋人同士の写真である。
そして、二枚目には女の死体が移っていた。
一枚目の写真で笑っていた女だ。
既に腐敗し始めているが、人物を特定するには十分だった。

「俺が掘り出して撮ったんだ。
現場でマイケルを見たってヤツがいる…、
現場にあったタイヤの跡はこいつの車のだった…、
そして本人があっさり認めやがったんだ!
これでも言い逃れ様があるか?!」

クレアは写真を持ったまま凍りついた。
「…メアリー、ジョーンズ…どうして…?」

ジャックは耳を疑った。
「…なんだと?!」

クレアの写真を持つ手が震えだし、一枚…、二枚と取り落とした。
怯えた表情でマイケルを見るクレア。

「マイケル…?まさか、あなたが…?」

ジャックはマイケルに問いただした。
「どういうことだ!?」

マイケルは白状した。

「クレア…、君が僕の家の裏通りを車で通学するのを僕は毎日見ていたんだ。
君と付き合う前からずっとね。
だから、あの日、道路に飛び出した女の人を君が跳ねるのを見てしまった。
そんなに飛ばしていたわけでもないのに、倒れたときの打ち所が悪かったんだ…。
首が変に曲がってて、遠目にも即死だと分かったよ。
君は車を停めたけど、死んでると分かると、怖くなってその場を去っていった…。
誰も見ていないと思っただろう?
確かに僕以外、周りに誰も居なかった。
だが、そのうち誰かが死体を見つけて大騒ぎするだろう…。
そうしたら現場を徹底的に調べられて、警察はすぐさま君に辿り着く。
だから変わりに僕が死体を埋めた。
君に捕まって欲しくなかったからね。」

ジャックが言う。
「…もし、クレアが自首していたら?」

「…そこまで考えてる余裕は無かった。
だが、幸いクレアは誰にも言わなかった。
もちろん僕にもね。
しばらくしてメアリーは行方不明だとして新聞やテレビで写真と名前が公表された。
僕とクレアがメアリーの名を知ったのはそのときさ。」

「…ふん、そういうことかよ…。だったら…」

ジャックはマイケルに向けていた銃を今度はクレアの方に向けた。

「こっちが正解ってわけだ。」

クレアは震えながら上ずった声でジャックに言った。
「ま、待って…!事故だったのよ…!
私は普通に運転してただけで、彼女が急に脇から…」

だがジャックは動じない。
「あの世でメアリーに詫びるんだな。」

ジャックが引き金を引こうとしたとき、マイケルが言った。
「ジャック!待ってくれ!
クレアは君の恋人の命を奪った!
その復讐ならば、クレアの恋人である僕を殺してくれ!」

「…ふーん、なるほどね…。」
ジャックが言った。

「そっ、そうだわ!ソレがいいわ!」
クレアが言った。

「へっ…、聞いたか?マイケル…。
まぁ、そういうことだ、残念だったなぁ。」

そう言ってジャックは引き金を引いた。

乾いた銃声が一発、音を立てると、床の上に女が転がった。


「復讐、完了だ。」




『復讐』:yosssy(2005/01/17)
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by YosssingLink | 2005-01-27 20:40 | ショートショート

『Mの悲劇』見てまス。

ドラマって見てます?

私は毎週日曜の夜にやってるドラマ『Mの悲劇』を、なんとなく見てマス。
先週ので2話目でした。
いや、今んトコ、取り立ててどーこー言うほどでもないですけど。じゃ、なぜ話題にするか?
いや、だって、ほら、…ネタ切れ?
で、どんなお話かって言いますと、稲垣ゴローちゃん演じる主人公、安藤 衛は何事にも用心深くて用意周到な生真面目青年で大手警備会社のエリート営業マン。
その性格のおかげでメキメキ頭角を現し、専務の娘との交際も順調で、結婚も出世も約束されたっぽい状態だったが、あるとき大型契約を結ぶ重要な商談の場へ向かう電車の中で、痴漢にあう女性(はせきょう)を助けようとして逆に痴漢容疑で逮捕され、契約をふいにしてしまう。
それからというもの、安藤はその電車女(はせきょう)に付きまとわれ、仕事も結婚も財産も全て奪われてしまうのだった…。

と、まぁ、ここまでが2話目までですわ。

とにかくゴローちゃんが踏んだり蹴ったりで…、カワイそうって言うより、ドツボにハマり過ぎじゃ!ってカンジです。用心深くて「自分を守れるのは自分だけ」が信条のクセに、なんともスキだらけでやんの。ま、そうでなくちゃ、ハナシが成り立たないけどネ。
んで、ハセキョーが、まぁ、なんとも憎たらしく見えてくるんですわ。
まぁ、ゴローちゃんは間抜けでカモネギもいいトコですが、でもマジメで誠実でいい人だのに、そんな人間を騙して恩を仇で返すよーなカタチで陥れる構図はやっぱ、怒りが沸々~♪ってカンジですネっ。
まぁ、これから、ハセキョーの秘密が明らかになっていくのでしょうね。
あんだけヒドイコトしときながら最後にゃ笑って許せてしまうのかな?
ああ、なんか、先が楽しみになって来やがりましたよ~。
アナタはど~でスか?見たくなりました?ならないか。ならないね?
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by YosssingLink | 2005-01-25 01:21 | TVドラマ

バイヲハザ~ド4

もーすぐ、バイオ4出るんだなぁ…キューブ版の。
今回のはすごいらしいネ。ファミ通のクロスレビューもプラチナだったし。
あー、でもゲームやらなくなったよなぁ~。。。
一応、買うんだけどさ~。
メタル3もまだやってねーし。多分、買ってもまたやらんだろうな。
寂しいハナシだな…。
現に手付かずのゲーム、テンコ盛りだぜ!
まず手元のから処理していくべきだよネ。そーこーしてるうちに、ベスト版が出るって。
合理的な考え方だ。うむ。

…「合理化=冷め」ですか…?

そーいえば、ココ最近、合理化の名の下に、いろいろ見送ってきたなー。
PSPとかパソコンとかデジカメとか主にデジモノいろいろ。
週に1~2本観てた映画も最近観てないなー。
まぁ、さほど観たいのが無いからではあるんだけど…。
(↑でも、一時期は全く興味無いのとか、全然知らんのとかも観てたんだよな。アホだな。)

映画とかゲームとかデジモノとか、別に無いなら無いで、特に支障も無いワケですが、
好奇心無くしたら、感性が死んでしまいますね。(←生きてるかどーかも分からんモノを…)

「別に無くても死にはせん。」
コレが口癖になりだしたらヤバいかも…?
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by YosssingLink | 2005-01-21 21:19 | メディア

No.003『chain』

…美由紀は遠く離れた恋人に会いに行く途中、事故で亡くなったのです。
しかし、事故のあった日の夜、彼の携帯電話に掛かってきた一本の電話は彼女の番号を画面に通知していました。
彼は気味悪がって電話に出ようとはしませんでしたが、次の日も、またその次の日も毎晩同じ番号からの電話が掛かってくるので、事故から7日目の夜についには電話に出てしまいました。
そして翌朝、彼は自室で冷たくなっていたそうです。手には携帯を持ったまま。

このメールが届いたら、7日以内に3人以上の人に同じメールを出して下さい。
さもないと7日後の夜、美由紀からの電話が掛かってきますよ。


「…なんだこりゃ、まだこんなのやってるヤツがいたのかよ。」
久しぶりにメールが届いたのかと思えば、それは懐かしさすら漂う感のある時代錯誤のチェーンメールだった。
話のネタとして面白いというほどの内容でもなかったので、隆志は即座にそれを消去し、翌日には忘れていた。

しかし、ある晩、電話が鳴った。

画面には『美由紀』と出ていた。
例のメールが届いた日から数えてちょうど7日目の夜のことだ。
「・・・手の込んだイタズラだぜ。」
隆志はそう言って電話に出ようとしたが、ふと気付けば聞き慣れない着信音である。
自分の携帯にこの音は入ってなかった筈だ…。
次第に只ならぬ異様さを肌で感じ始めた隆志は電話に出るのを躊躇った。
『美由紀』の恋人は電話に出たために死んだのだ。
…いや、しかしそんな馬鹿な話がある訳が無い。
きっと何処かの閑人の仕業に違いあるまい。
このまま出なければ向こうも折れるさ…。

だがいくら待っても電話は鳴り続けた。

「…なかなかしぶとい奴だな。ふん、いいだろう、根競べといこうじゃあないか。」
隆志は鳴り止まない電話をテーブルの上に置き、ベッドに腰掛け、しばらく電話と睨み合っていた。

翌朝、隆志は電話の音で目を覚ました。
どうやらいつの間にか眠ってしまったらしい…。
電話はまだ鳴っていた。

いったいいつまで鳴り続けるのだろう…?

電源を切ってみようかとも考えたが、一晩鳴り続け、なおも止む気配のない電話を今ここで切ってしまうのはどうにも惜しい気がした。
「…よし、どこまで鳴り続けるか試してみよう。」

それから隆志は電話を見守り続けた。
常に満充電を心掛け、近所迷惑にならぬよう、自室に防音設備を施した。
友人などが訪ねてきた際には何故電話に出ないのかと問われ最初は返答に困ることもあった。
ある時見かねた一人の友人が電話に出ようとすると、隆志は必死にそれを阻止した。
まるで大事に育てた花が摘まれようとするのを庇うかのように。
そんなこともあって、周囲の人間は隆志から少し距離を置くようになった。
それでも隆志は今は電話が大事とばかりに周囲のことなど気にもしなかった。

時々、隆志は美由紀のことを考えるようになった。

美由紀はいったいどんな子だったのだろう。
この電話に出れば美由紀の声が聴けるのだろうか…。

何度も電話に出ようとしたが、既に生活の一部となったその着信音を、もはや手放すことも儘ならない。

だが、ある日、外から帰ってくると電話の音が聴こえないのに気が付いた。

慌てて隆志は電話を確認した。
画面には『着信あり 1件』と出ていた。

「……美由紀…。」

隆志は泣いた。
知らずの内に涙が溢れていた。

いつのまにか隆志の生活は電話を中心に回っていた。
いつも美由紀のことを想うようになっていた。
いつでも電話に出られると思っていた自分が甘かった。

こんなことなら電話に出ていれば…美由紀に会えたかもしれないのに…。

後悔の涙に暮れながら、隆志は『着信あり』の文字だけが浮かぶ液晶画面を見つめていた。

『着信あり 1件』

「着信……、はっ!もしや…!!」
咄嗟に隆志は着信履歴を調べた。
するとそこには美由紀の番号が…!

「これに掛ければ美由紀につながる筈だ…!!」
すぐさま通話ボタンを押し、電話を耳元に構えた。
呼び出し音が聴こえる。ちゃんと何処かには繋がっているみたいだ。
高鳴る鼓動を抑えながら隆志は呼び出し音を聴き続けた。
「…いや、きっと出てくれる筈だ…。」

隆志は呼び出し音を聴き続けた。


「…ねえ、マリ。さっきから携帯鳴りっぱだよ?出ないの?」
「あー、いいのいいの。出ないって決めたから。」
「誰から…?『隆志』…って、カレシじゃないよね…?」
「その電話、もう3日も鳴り続いてんだよ?スゲくない?」
「…もしかして前に言ってたメールのアレ?マジで信じてんの?ビビって出られないとか。」
「んなわけナイじゃん。でも、このまま放っとくのも面白いっしょ?」

「…。んじゃ、あたしが出たげる…」
「だっ、ダメぇ!!…、きっ、記録、更新中なんだから…っ!!」

慌てて真理は奈緒の手から携帯電話を取り上げると胸元に引き寄せ、両の手で優しく包み込んで隠してしまった。
まるで傷付いた小鳥を野良猫から守るかのように…。



『呪いのテレフォンコール』:yosssy(2003/04/10)
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by YosssingLink | 2005-01-16 16:50 | ショートショート

ナマ

生ハムってナマなの?
燻製?

塩漬け?

じゃあ、生ビールはナマなのか?何が?

わぁー、どーでもいいっ!

↑ああ、書くコトがないんだなぁ…(しみじみ)。
今日も寒いなぁ…。

そー言えば、『モーニング』の『バガボンド』はフツーに休載しっ放しだなぁ…。
気付いたら無くなってたんだよなぁ…。
そん時に「○○の理由でいつからいつまで休載します」みたいな告知ってあったのかなぁ…。
そんなの全く無かったよーな気がするのだけど、気のせいかなぁ…?
毎号フツーに巻末に「今週のバガボンドは休載です」って書いてるんだもんなぁ…。
こんなんでいいのか~?何があったか知りませんけど。
もう長いこと休載続きなのにTVCMで『バガボンド』を前面に押し出すのって、詐欺なんじゃないんか~?
せめて事情を説明するとかいつから再開とかそれくらいはしてくんないかな~。
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by YosssingLink | 2005-01-14 23:59 | 日記

No.002『ぷれたぽるて』


『ぷれたぽるて』が今再びブームとなっている。

今から十数年前、奇怪な生物を目撃したというウワサが各地で広まり都市伝説として社会現象にまでなったことがあった。
やがてその生物の正体を巡って、否定説を除いては異星人説、古代生物説、生物兵器説など、あらゆる憶測を生み、論争を巻き起こしたが、結局どれにも結び付かず、世間的には、古くから民間伝承として語り継がれている妖怪『ぷれたぽるて』が実在していたとして定着していた。

ほどなくしてブームは去り、噂も耳にしなくなったわけだが、最近になってまた目撃情報が飛び交うようになった。

近年の怪奇超常現象ブームにあやかってのことだろうか?

かつてのブームの折、妖怪『ぷれたぽるて』のミイラを祀っているという神社がメディアで報じられ、『ぷれたぽるて』実在の決定的な証拠だと世間が沸き上がったことがあった。
その写真が公開されたとき、誰もが目を疑いながらもその神秘性に心躍ったに違いない。
しかし、科学的な検証の結果、それが異種生物の死体を繋ぎ合わせた贋物だったと発覚し、世間はおろか、ミイラの所有者まで落胆したという。

当時を知る者は、…いや、そうでなくても今の時代、都市伝説を真に受ける者などあまり居ないのかもしれない。

だが当時のそれとは違い、今回の情報は極めて具体的で真実味を帯びたものが多い。
『ぷれたぽるて』に遭遇した、家畜が襲われた、という証言に続き、写真、映像に収めたというハナシも出てきた。
その流れを受けてか、学者や専門家の中には、『ぷれたぽるて』が生物として存在していたとしても不思議ではないと語りだす者もいた。

いよいよ熱は高まり、『ぷれたぽるて』を捕獲しようという者、子供が襲われないかと地域ぐるみで警戒を強める動きも出てくる。
「家畜が襲われた」という証言が、『ぷれたぽるて』が凶暴で危険な存在であるという敵対意識を植え付ける一因となったらしい。
あわや『ぷれたぽるて』撲滅運動にまで発展しかけたとき、新たな証言が浮上してきた。

「川で溺れた子供を『ぷれたぽるて』が助けてくれた」というのである。

悪者だと決め付けていた相手が意外に友好的だったということで、一転して『ぷれたぽるて』は国民的アイドルのような存在となった。
特に『ぷれたぽるて』が棲んでいると噂されている地域では
「『ぷれたぽるて』の棲める自然豊かな町に」と、スローガンを掲げ、積極的に『ぷれたぽるて』の保護を訴え始めた。
市長自ら「『ぷれたぽるて』に住民票を」などと言い出す始末である。
要は『ぷれたぽるて』で町興しを狙っているのである。
現に『ぷれたぽるて』が目撃された地域には、一目『ぷれたぽるて』を見ようと観光客がどっと詰め掛けた。
旅行会社はこぞってツアーを企画し、現地でも『名物』『元祖』と銘打って、『ぷれたぽるて饅頭』などの、適当な土産物をあちこちで売り出すようになった。

ここまで来れば、後は大概、沈静化に移行していくのだが、今度は少し事情が違った。
なんと、生きたままの『ぷれたぽるて』が発見され、捕獲の様子がメディアで大々的に報じられたのだ。

これには流石に否定派も食い付いた。学会が大騒ぎになった。
TVの瞬間最高視聴率は過去最高の数値を記録し、それこそ全国が未知の生物を目の当たりにし、固唾を呑んだ。

その姿は想像よりも遥かに異様で、全身はやや赤みを含む淡黄色、細く長い四本脚、それぞれに五本ずつ独立した指があり、後脚で立ち上がって歩行し、前脚で物を掴んで持ち上げることも出来る様だ。
口は意外に小さく、目は一対で正面を向いている。
体毛はほとんど無く、頭部に集中していた。

我々とは全く異なる姿形をしている。
こんな生物が存在していたとは、全く驚きであると共に偉大な発見である。
生物学会に新風を巻き起こすに違いない。
この発見された『ぷれたぽるて』がこれからどういった扱いを受けるのか世間が注目することだろう。

現場が中継されているTVから奇声が聞こえてくる。

「タスケテ…、コロサナイデ…」

これが『ぷれたぽるて』の鳴声か…変わってるな…。




『ぷれたぽるて』:yosssy(2005/01/11)
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by YosssingLink | 2005-01-11 22:42 | ショートショート