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『バタフライ・エフェクト』

その昔、私の大好きだったオムニバスドラマ『世にも奇妙な物語』の後釜として短期間だけ放送された『if』ってご存知ですか?
アレによく似た映画だと思いました。

つーか、他にも似た映画とか、いっぱいあります。
ドイツ映画の『ラン・ローラ・ラン』とか、つい最近リメイクもされたSF古典の『タイムマシン』とか、あと、タイトル忘れたけど、もう1本…、まぁ、私が知らないのもたくさんあるかと思います。

んで、どんな話かと言いますれば、
「あのとき、ああしてればこんなことには…」って誰でも一度は思いますね。
んで、実際、人生の分岐点にまで戻って、別の道を選択する…
「歴史を変える行為」というのはコレまたタイムトラベルがらみのSFには定番中の定番で、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ターミネーター』なんかもその類ですか。

んで、この映画も主人公が超能力で過去に戻り、自分の人生を何度もやり直す…
と言う話です。
ですが、その先がもうヒトツのお約束で、やり直せばやり直すほど、どんどん泥沼にハマっていくという…、この「どんな選択肢にもリスクは付き物」っていうコンセプト(?)が、
前述の『if』とか『ラン・ローラ・ラン』に似てると思ったんですよね。
(それよりももっと似てるハリウッドB級映画があったんだけど、タイトルが思い出せん…無念。)

結局、そんなよくあるネタが題材の映画でしたが、なにげにポイントをずらしてると言うか、まぁ、巧くごまかしてる(?)なぁ…、と思ったのが、
この映画のタイトルが意味する要素なんですが。
『バタフライ・エフェクト』というのは、映画の冒頭にも出てくる一文「一匹の蝶の羽ばたきが、地球の裏では台風を起こすこともある」という、『カオス理論』の一節から付けたとのこと。
カオス理論というのは、ワタクシもよくは知りませんけど、偶然とも思える事象にも、突き詰めれば法則があり原因がある…ってコトですかね?
映画『ジュラシックパーク』の劇中でも、アナーキーな数学者、イアン・マルコム博士(2作目の主人公)がちょこっと解説してましたね。私はアレで知ったんですけど(笑)。

つまりこの映画では、「歴史を変える」「違う人生でもそれ相応のリスクはある」という、ありふれた要素よりも
「小さなきっかけが思わぬ結果を生む」というカオス理論(?)の方を冒頭から強調することによって
あたかも全く新しいオリジナリティー溢れる作品であるかのよーに見せてる…のだと、私は思いました。

いえ、批判じゃなくて、ソレはソレで巧いなぁ、と、思ったんです(爆)。

こんだけ言っといてアレですが、私はネタが一緒ってだけでパクリだとか駄作だとか言うつもりはないです。
ネタをどう料理するかが、決め手だと思ってます。

実際、『シックスセンス』よりも『アザーズ』の方が巧く出来てると思います。

って、何の話だか…(汗)。

ま、けっこう面白かったです。
こういうのはある意味、永遠のテーマなんですかね…?
私も分岐点に戻ってやり直したいですけど、今までの人生で培ってきたものは
多分、別の人生じゃ得られなかっただろーし。。。

え?そんなに尊いモノ持ってないカンジですか…?まぁ、そうですけど(爆)。。。


つーワケで、

「タイムトラベルモノじゃないよ?カオス理論だよ?(後の祭り)」(総評)。
by YosssingLink | 2005-06-09 20:10 | 映画(○)
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