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『ブラックキス』


かの手塚治虫先生の御子息、手塚眞監督作ということで
一部で話題のサイコスリラー。
新宿歌舞伎町を舞台に起こる連続猟奇殺人事件を
ミステリー&ホラーテイストで描いてます。

上京したての新人モデル、アスカは
先輩の紹介で元モデルのカスミのルームメイトに。
アスカはカスミの部屋に入居して早々、
向いのホテルの一室での猟奇殺人を目撃してしまう。
アスカの通報で警察が駆けつけ、現場に踏み込んだときには
ベッドの上には解剖標本状態の男の死体…
部屋は内側からチェーンロックが掛かっていて密室状態だったにも拘らず
犯人は消えていた。

その後、同一犯によるものと思われる犯行が次々起こる。
被害者の共通点はカスミと関わった人物。
高度な外科医療知識と技術が要求される殺害方法。
冷静且つ大胆な犯行手口。
そして遺体に残された黒いキスマーク…。

過去のアメリカでの未解決事件とも酷似しており、
犯人は「ブラックキス」と呼ばれていた…。



オダギリジョーが
キャラが濃い割りに居ても居なくてもいい役を熱演(爆)!
あと、安藤政信や草刈正雄も出てます。
私が知ってる人はこんなもんだったかな…。

映像はわざとなのか、ザラザラしたホームビデオっぽい(?)画質でした。
編集もなんだか、こう言ってはなんですが、素人っぽい(汗)…?
敢えて、かな…? 敢えてですか…そうですか。。。

一応、コワい映画なんですが…、
一番コワかったシーンは予告編に使われてました(凹)。
換気口から黄色い目がギョロんっと覗く、アレです。
アレが一番コワイというか、気持ち悪いです。
あとはまぁ、ウワサに聞いたほどでもなかったです…。
ウワサに聞いてたから、変に心構えが出来てたせいかもしれません。

この映画、結論から言って残念なデキだったのですけど(汗)、
何が残念かと言えば、
前半のブラックキスの犯人像の描かれ方は
猟奇的でありながらも冷静で計画的でしかも芸術家気取り…。
たびたび警察を挑発するようなメッセージめいた証拠を残したり、
捜査をかく乱するような細工をしたり…、
元外科医を匂わせる人体解剖技術だったり
オカルト信者を思わせるブードゥー的装飾だったり、
劇中の警察はおろか、観客さえもかく乱する、
ちょっと欲張り過ぎなんじゃないかというほど
盛り沢山のプロファイリングを見せ付けておきながら、
終わってみれば、それらが全部コケおどしだったという(爆)…。

いえ、もしかしたら監督の中では成立してるのかもしれませんけど、
全然ワケ解りません!伝わってきません!
最終的に犯人の目的も正体もはっきりしないまま…。
クライマックスで、「実はカスミの親御さんが
娘に近寄る悪い虫を駆除するために放った殺し屋だった!」
みたいなコトが語られるんですけど、そんなんで納得できるかい!!

それに、知能犯だったハズのブラックキスが、
最後の最後、その姿をあらわにした途端、
知性のカケラもない俊敏な動物的超人だったり…。
ココまでじっくり引っ張っておいてコレかいっ!
前半のフリはなんだったのよっ?!

なんか、膨らますだけ膨らませて、収拾付かなくなったっぽい作り。
でも和製ホラーにこういうのって多いんですよねぇ…。なんで?
実は矛盾だらけだから最後ワケ分かんなくして誤魔化そうというアレなのかな?
やっぱそういう風に見えてしまうんですよ。
分かる人だけ分かればいいっていう芸術家志向…どうにかならんかな?

↑をっと、またしてもついついヒートしてしまいましたが(汗)…、
話を戻すとして…

実はラストにアスカをカスミに紹介した先輩が意味深に登場するんですが、
もしかして彼女が黒幕っていうオチだったのかなぁ…。
犯行を計画するのが先輩で、実行犯がナゾの超人…?
って、結局実行犯はナゾのままかいっ?!

まぁ、だとしても説明不足は否めませんね…。
死んだハズの元ルームメイトが何度か出てくるのも不可解だし…、
察するに、死体の剥製から作った変装用マスクってコトなのかなぁ…。
現場にあった剥製の死体、「犯人は変装の名人」という証言、
オダギリジョー殺害時の仮面割れが伏線だったのだとしても
やっぱり納得いかねぇー!
そもそも仕掛けの意味が無い気がするし(笑)。
「死んだハズの人間がなぜ…?」って思わせる演出、
「実は生きていて、そいつが犯人」と思わせるミスリードだとしても
答えを知ってガッカリ系です。
大体、結局犯人の中身が分からないままじゃやっぱり意味無い!

あと、安藤政信がキーマンの割には最後まで地に足付かないキャラでした。

あ。それから、コレは本筋とは直接関係無いんですけど、
中盤で草刈正雄が刑事に事件に関するナゾナゾを出します。

「赤くて大きくて岩ばかり食べる動物は?」

答えを言わないまま、場面が変わって進行するのですけど、
私はその後の展開を見ながらも、その答えをずっと考えてました。
結局私は答えが出せないまま、
劇中では後日その刑事が答えを言うのですけど、
あまりに納得のいかない反則的な解答にブチギレ寸前(爆)!

答えはぜひ鑑賞してお確かめください(笑)。
by YosssingLink | 2006-02-08 22:24 | 映画(×) | Trackback(1) | Comments(4)
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Tracked from ☆ 163の映画の感想 ☆ at 2006-02-09 21:31
タイトル : 映画館「ブラックキス」
この手の作品は、結構好きです! サイコキラーが登場し、その殺しっぷりに芸術性を感じることが出来るような作品は好きなのですが。。。 難点は、やっぱりオチの持っていきかたですよねぇ。フツーに「この人が犯人でした!」って出てくる場合と、なんだか結局誰が犯人...... more
Commented by ななき at 2006-02-09 21:22 x
前半の記事をみると、結構面白そうですね。
サイコ系は結構すきなので、すが、映画ですよねー?
映画みにいくのたるいっす(おい)
どうも田舎にすんでいるので、街までいくのが。。。億劫ORZ
ビデオかDVDがでるまで待つしかないですね。
Commented by btfleam at 2006-02-09 23:34
ボクも日本映画の分かる人には分かるっていうのが嫌いなんですよね~。
中盤まで面白く話を大きくしておいて最後が意味分からんって言うのものが多すぎます。
全てがそうだとは言いませんけど、えぇ~!?これがオチ?っていうものを見せられたときは、いままで費やした時間を返せッて心の中で叫んでしまいます(笑)
最近の邦画もなかなか映像技術やストーリーなど向上してきてる感じがしますが、まだまだ洋画には適わないところがあるなと思います。
Commented by YosssingLink at 2006-02-10 00:52
ななきさん、ちわ~ス。
前半部分は面白そうに見えるように書きました(爆)。
いや、私も面白そうだと思ったから観に逝ったのだし(笑)…。
この映画に関しては…レヴューを読まれたならお分かりかと思いますけど、大変オススメしかねます(笑)。
まぁ、ジャンル的になかなかTVでは放送されそうにないので、レンタルで十分かと。サイアク観なくても(爆)。
まぁ、気が向いたらレンタルしてみてください。
Commented by YosssingLink at 2006-02-10 01:13
ドレスさん、ちわ~ス。
私は邦画の文句ばっかり言ってる割にはけっこうコンスタントに観てたりもしますが(笑)…、まぁ、だからこそ、邦画界全体に蔓延しているかと思われる観客置き去りの独りよがりなスタイルが目に付いてしょうがないですね。
まぁ、何本かに一本、そういう映画があってもいいとは思いますけど、伝統なのかコダワリなのか知りませんけど、いつまでもこんなのがスタンダードでは困りますね。
徐々には良くなってきてますけどね。
資本もシェアも桁違いのハリウッドに追い付け!ってのもムリな話かもしれませんが…、いや、そんな中にあって、ヴィジュアルクオリティーなどが向上してきていることは賞賛に値しますけど…、いや、言いたいのはソコじゃなくて、もっとエンターテイメントを撮れる人材を育成しなければ…。きっとそういう学校みたいなのがまだないんでしょうなぁ…(あったとしても、古めかしい邦画の手法しか教えられないような学校とか)。
まぁ人材育成のためにも結局まずは産業として確立しなけりゃダメってコトですね。

↑なんか、偉そうですね。すみません。出過ぎた事を申しました(汗)。
一応、邦画の成長には期待してまス。
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